事業の背景
情報通信基盤において、これまでは民間サービスによるADSLの支援、阿蘇テレワークセンターによる独自無線インターネットサービスの整備など、地域におけるブロードバンド通信の普及を推進してきました。
しかし、これら既存の通信規格はサービス範囲が局舎から数kmに限定されるため、十分な品質でサービスを提供できるエリアが限られていました。
このままでは、通信条件の良い地域と悪い地域の間で情報格差が発生することが懸念されます。とはいえ、民間資本によるブロードバンド通信の整備は採算性の観点から難しいのが現状です。
そこで、阿蘇市および、産山村が共同で基盤整備を行い、情報格差解消に取り組むことになりました。
事業の目的
阿蘇市・産山村共同で全世帯に光ファイバー網を構築し、独自の高速インターネット接続サービスを提供します。 この光ファイバー網を住民の皆様や地元産業の皆様に提供することにより、地域内における情報格差を解消し、安心・安全なまちづくりと住民の皆様へのサービス向上・地域活性化を目的としています。
事業の内容
阿蘇市・産山村の全域に FTTH方式*1 の光ファイバーケーブルを敷設し、全世帯にIP告知端末(お知らせ端末) による各種情報の提供や、光インターネットが利用できる環境を整備します。(平成23年4月よりサービス開始) *1 FTTHとは、Fiber To The Home(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)の略で、光ファイバーを伝送路として 建物へ直接引き込む、光通信網の構成方式です。
配線イメージ
光ファイバーケーブルを電柱に架け、各家庭・各事業所へ配線・接続いたします。
どんなことができるようになるの?
▼お知らせ端末による各種情報の提供
・お知らせ放送 行政・イベント情報などを放送 ・テレビ電話 テレビ電話は阿蘇市・産山村内の通話無料 ・緊急防災情報 火事などの緊急防災情報 ・くらしの便利帳 ゴミのカレンダーなど生活に必要な情報を随時提供
▼高速インターネット
・ADSL回線と比べ、光はとにかく速く、高品質な通信環境を利用できます。 * ダウンロード速度で比較すると、ADSL回線は約5Mbps、光回線は最大1Gbps。 * ただし、回線の混雑状況やご利用のインターネット環境によって変動します。 ・ADSL回線のように、局舎から離れると速度が落ちるという心配がありません。 ・これまで常時接続のインターネットが利用できなかった地域でも定額でインターネットを利用できます。